北海道初*!オール水性塗料を採用!(有機溶剤中毒予防規則フリー)
*2023年10月1日現在、関西ペイント様調べ。
トヨタカローラ札幌ではSDGsへの取り組みとして一部工場 (中古車販売前の板金修理工場) でオール水性塗料システムを導入しました。これは従来の溶剤系塗料と同等以上の塗装品質を担保したうえで、労働安全衛生法 有機溶剤中毒予防規則 (以下、有機則) に抵触しない材料だけで出来ています。若干作業時間は延びるものの、作業者の労働環境は大幅に改善され、環境負荷の軽減も実現しました。
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他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、 溶剤として塗料・洗浄剤・化粧品など様々な分野で幅広く使用されています。 有機溶剤は常温では液体ですが、一般的に揮発性が高いため、蒸気となって作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすいです。また、油脂に溶ける性質があることから皮膚からも吸収されます。
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他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、 溶剤として塗料・洗浄剤・化粧品など様々な分野で幅広く使用されています。 有機溶剤は常温では液体ですが、一般的に揮発性が高いため、蒸気となって作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすいです。また、油脂に溶ける性質があることから皮膚からも吸収されます。
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労働安全衛生法に基づき有機溶剤の安全基準を定めた厚生労働省令 (1972年~)
●規制対象
【物質】
有機溶剤と有機溶剤以外のものとの混合物で、有機則の対象となる有機溶剤を該当混合物の重量の5%を超えて含有するものは、水性塗料も規制対象。
【場所】
屋内作業場所等
【作業】
有機溶剤業務 (塗装、乾燥、洗浄 等)
●規制内容
【局所排気装置等】
設置義務 ※点検・定期自主検査が必要
【健康診断】
6ヶ月以内ごとに1回の実施義務 ※結果は5年間保存
【作業環境測定】
6ヶ月以内ごとに1回の実施義務 ※結果は3年間保存
【作業主任者選任・掲示】
有機溶剤作業主任者技術講習の修了者から選任。作業主任者・有機溶剤等使用の注意事項等の掲示。
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労働安全衛生法に基づき有機溶剤の安全基準を定めた厚生労働省令 (1972年~)
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環境への対応臭気/周辺環境/騒音/近隣住民
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社員の安全のために選ばれる会社/選ばれる職場/人財育成・定着/人財確保
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法規制・コンプライアンスへの対応有機溶剤中毒予防規制/特定化学物質障害予防規制/化学物質リスクアセスメント
水性塗料のメリット・デメリット
① お客様と社員の笑顔のために
水性塗料と溶剤系塗料の違いは 「臭い」 にも表れます。板金修理の後でも、車室内には有機溶剤特有のシンナー臭が残りません。
また、有害物質が非常に少ないため板金修理を行なう社員の身体にも優しい塗料になっています。
また、有害物質が非常に少ないため板金修理を行なう社員の身体にも優しい塗料になっています。
② 地球環境のために
VOC (揮発性有機化合物) は、大気中の光化学反応により光化学スモッグを引き起こす原因物質の一つとされています。
VOC排出量は法律で定められており、削減に努める必要があります。水性塗料はVOC含有量が溶剤系塗料よりも少なく、VOC量の大幅な削減を達成しています。
VOC排出量は法律で定められており、削減に努める必要があります。水性塗料はVOC含有量が溶剤系塗料よりも少なく、VOC量の大幅な削減を達成しています。
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VOCは (Volatile Organic Compounds) の略称で、揮発性有機化合物といいます。蒸発しやすく (= 揮発性) 、大気中で気体となる有機化合物 (化学物質) の総称です。
VOCは様々な成分があり、主なものだけでも200種類はあります。塗料や接着剤、インクなどに含まれる溶剤やガソリンから揮発してくるトルエンやキシレン、金属や機器の洗浄に使われるトリクレン (トリクロロエチレン)、塩化メチレン (ジクロロメタン) などはその代表的な成分です。
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VOCは (Volatile Organic Compounds) の略称で、揮発性有機化合物といいます。蒸発しやすく (= 揮発性) 、大気中で気体となる有機化合物 (化学物質) の総称です。
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工場や自動車から排出される大気汚染物質が、太陽からの紫外線により光化学反応を起こして光化学オキシダント (光化学スモッグの原因となる大気中の酸化性物質の総称) になります。
この濃度が高くなると、のどが痛くなったり、目がチカチカすることがあります。また遠くの山やビルが 「もや」 がかかったように見えにくくなったりします。
この 「もや」 が光化学スモッグです。スモッグ (smog) とは、smoke (煙) とfog (霧) という単語をあわせてできた言葉です。
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工場や自動車から排出される大気汚染物質が、太陽からの紫外線により光化学反応を起こして光化学オキシダント (光化学スモッグの原因となる大気中の酸化性物質の総称) になります。
③ 水性塗料の作業は通常より時間がかかる…
水性塗料は有機溶剤 (シンナーなど) を水に置き換えたことで乾きにくくなっていますが、作業ブースを改良したことで作業効率が上がり、従来の溶剤系塗料を使用した作業時間じ比べて約1.2倍ほどに抑えられています。
■自動車補修塗装作業に関する主な法規制
1948年 消防法の制定
1972年 有機溶剤中毒予防規制
2004年 改正PRTR制度(化学物質排出把握管理促進法)
2010年 VOC規制(改正大気汚染防止法)
2013年~2015年 改正特定化学物質障害予防規則
2016年 化学物質リスクアセスメント
2017年 改正特定化学物質障害予防規則、改正化学物質リスクアセスメント
2018年 改正化学物質リスクアセスメント
2021年 改正特定化学物質障害予防規則
2023年 改正労働安全衛生法令、改正PRTR制度(化学物質排出把握管理促進法)
1972年 有機溶剤中毒予防規制
2004年 改正PRTR制度(化学物質排出把握管理促進法)
2010年 VOC規制(改正大気汚染防止法)
2013年~2015年 改正特定化学物質障害予防規則
2016年 化学物質リスクアセスメント
2017年 改正特定化学物質障害予防規則、改正化学物質リスクアセスメント
2018年 改正化学物質リスクアセスメント
2021年 改正特定化学物質障害予防規則
2023年 改正労働安全衛生法令、改正PRTR制度(化学物質排出把握管理促進法)
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