作成日:2023年4月3日
作成日:2024年1月23日
作成日:2024年1月23日

「トヨタの給電」とはどんな機能?特徴や対応車種までわかりやすく解説
車を電源として利用できる「給電機能」が搭載された車種が展開されていることはご存知でしょうか?この「給電機能」が搭載されていると、車を「移動する電源」として使う事ができ、急な災害や停電時の備えにすることができます。
本記事では、トヨタの展開する給電機能の特徴や、対応車種について解説・紹介します。
本記事では、トヨタの展開する給電機能の特徴や、対応車種について解説・紹介します。
目次

トヨタの「車の給電」とはどんな機能?

冒頭でもご紹介したように、「トヨタの給電」とは車から電気を得ることができる給電機能です。車のバッテリーに貯めた電気を、携帯電話の充電や照明などに利用することができます。
このように車で家電を利用できるのはとても便利そうですが、実際にどの程度の電化製品が使えるのか、どのように利用できるのかは気になるところです。
そこでまずは、この給電機能の詳細についてご紹介します。
このように車で家電を利用できるのはとても便利そうですが、実際にどの程度の電化製品が使えるのか、どのように利用できるのかは気になるところです。
そこでまずは、この給電機能の詳細についてご紹介します。
約4.5~5.0日分の電気を使用可能
まず利用できる電力量ですが、一般家庭で使用することを考えた場合、車種によって違いはありますが、プリウス(2.0Lモデル)の場合なら最大で5日間分※の電力を供給可能です。
これは一般家庭が日常で使用する電力を1日あたり約10kWh(仮定での1時間当たりの消費電力400W)として試算した場合の計算となります。
これは、スマホの充電であれば約4,800回分、LED電球の照明は約6,900時間分、電気ストーブは64時間分、IH炊飯器なら約40時間分の電気を使用できる計算です。
※プリウス(2.0L) の電力供給時間・(ガソリン満タン/消費電力400W時)として
これは一般家庭が日常で使用する電力を1日あたり約10kWh(仮定での1時間当たりの消費電力400W)として試算した場合の計算となります。
これは、スマホの充電であれば約4,800回分、LED電球の照明は約6,900時間分、電気ストーブは64時間分、IH炊飯器なら約40時間分の電気を使用できる計算です。
※プリウス(2.0L) の電力供給時間・(ガソリン満タン/消費電力400W時)として
※プリウス(2.0L)が外部供給できる電力量(ガソリン満タン時):約48kWh(=約48,000Wh)として試算した場合、スマートフォン1台をフル充電するために必要な電力量:10W×1h=10Wh。フル充電できるスマートフォン:48,000Wh/10Wh=約4,800回、LED電球1個を1時間点灯させるために必要な電力量:6.9W×1h=6.9Wh。LED電球を点灯できる時間:48,000Wh/6.9Wh=6,956時間(約6,900時間)、電気ストーブを1時間使用するために必要な電力量:750W×1h=750Wh。電気ストーブを使用できる時間:48,000Wh/750Wh=64時間(約64時間)、IH炊飯器を1時間使用するために必要な電力量:1,200W×1h=1,200Wh。炊飯器を使用できる時間:48,000Wh/1,200Wh=40時間(約40時間)で計算。
最大1500Wまで電気製品が使える
給電機能を利用して、1500W以下まで複数の電気製品を使用することができます。
1500Wでどのような家電が利用できるかというと、IH炊飯器:1200W、扇風機:30W、電気スタンド:20W、携帯電話の充電:10Wを全て利用しても1260Wですので、ちょっとお釣りが来るくらい余裕のある電力量です。
これらの電化製品を同時に使用できれば、災害時などもひとまず落ち着けそうですね。
※消費電力の記載は一例です。製品により数値は異なります。
1500Wでどのような家電が利用できるかというと、IH炊飯器:1200W、扇風機:30W、電気スタンド:20W、携帯電話の充電:10Wを全て利用しても1260Wですので、ちょっとお釣りが来るくらい余裕のある電力量です。
これらの電化製品を同時に使用できれば、災害時などもひとまず落ち着けそうですね。
※消費電力の記載は一例です。製品により数値は異なります。
多くの車に給電機能を設定
ハイブリッド車を中心にトヨタでは20車種以上の車に給電機能を設定しています。
コンパクトカー、ミニバン、セダン、ワゴン、SUVなど幅広いボディタイプに設定があるので、「せっかくだから給電機能付の車が欲しい!」という方も、車選びに大きな制限をされることなくお好みの1台を探すことができます。
コンパクトカー、ミニバン、セダン、ワゴン、SUVなど幅広いボディタイプに設定があるので、「せっかくだから給電機能付の車が欲しい!」という方も、車選びに大きな制限をされることなくお好みの1台を探すことができます。

給電機能車のメリット
このように機能紹介とあわせ、緊急時のメリットをご紹介してきましたが、給電機能車にはこの他にもさまざまな利点があります。
大きくまとめると給電機能のメリットは以下の4つです。
・災害時の電気供給
・アウトドアをより楽しめる
・長距離ドライブが充実する
・日常生活にも使用できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説しましょう。
大きくまとめると給電機能のメリットは以下の4つです。
・災害時の電気供給
・アウトドアをより楽しめる
・長距離ドライブが充実する
・日常生活にも使用できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説しましょう。
災害時の電気供給

改めての紹介となりますが、給電機能車は災害時に大きな役割を果たします。
トヨタに限らずアクセサリーコンセントがついている車種はいくつもありますが、1500Wまでの電化製品を同時に使用できる電力は「非常時給電システム付」の車でなければ確保できません。
また、「最大5日間」という電力確保日数にも大きな意味があります。
なぜかというと、大きな災害時のライフラインの復旧や物資の支援は、最低でも3日以上かかると言われています。それは災害発生から最初の3日間は人命救助が最優先されることが理由となります。
ですので、この3日間の電力が確保できるという事は災害時に非常に重要なポイントになるのです。
※出典:経済産業省「平成28年熊本震災への対応と災害対応体制の構築に向けた取組(PDF)」
トヨタに限らずアクセサリーコンセントがついている車種はいくつもありますが、1500Wまでの電化製品を同時に使用できる電力は「非常時給電システム付」の車でなければ確保できません。
また、「最大5日間」という電力確保日数にも大きな意味があります。
なぜかというと、大きな災害時のライフラインの復旧や物資の支援は、最低でも3日以上かかると言われています。それは災害発生から最初の3日間は人命救助が最優先されることが理由となります。
ですので、この3日間の電力が確保できるという事は災害時に非常に重要なポイントになるのです。
※出典:経済産業省「平成28年熊本震災への対応と災害対応体制の構築に向けた取組(PDF)」
アウトドアをより楽しめる
車から電力を使うことで、キャンプなど、アウトドアでより充実したレジャーを楽しむことができます。
例えば、バーベキューとは別にホットプレートで食材に火を通したり、プロジェクターを使用して映画や動画を観ることもできます。
電子レンジを持参して使用することもできますし、キャンプ場のシャワーを利用したあとにドライヤーで髪を乾かすことができるなど、アウトドアでまとまった電力を利用できれば使用用途も楽しみ方も大きく広がります。
ただし、便利すぎるのも考え物。キャンプならではの楽しみ方は損なわない程度の利用に留めるようにしておきましょう!
例えば、バーベキューとは別にホットプレートで食材に火を通したり、プロジェクターを使用して映画や動画を観ることもできます。
電子レンジを持参して使用することもできますし、キャンプ場のシャワーを利用したあとにドライヤーで髪を乾かすことができるなど、アウトドアでまとまった電力を利用できれば使用用途も楽しみ方も大きく広がります。
ただし、便利すぎるのも考え物。キャンプならではの楽しみ方は損なわない程度の利用に留めるようにしておきましょう!
長距離ドライブが充実する
車内で充電用のACアダプターが利用できるので、スマホやタブレットの利用をバッテリー残量を気にせず気軽に利用することができるので、長距離の移動時間が充実します。
特に小さなお子さんを連れての長距離ドライブや旅行など、道中で飽きてしまわないように車内で動画等を流せるのはファミリーで車を利用する方には魅力的な機能です。
特に小さなお子さんを連れての長距離ドライブや旅行など、道中で飽きてしまわないように車内で動画等を流せるのはファミリーで車を利用する方には魅力的な機能です。
日常生活にも活用できる
これまでご紹介してきました緊急時やレジャーでは無く、日常生活でも給電機能は活躍できます。
駐車場やガレージにコンセントがない住宅では、給電機能車をコンセントとして電化製品を使用できます。車を洗車する際に、掃除機のコンセントとして使用したり、スチーム掃除機のコンセントとして使用することも可能。また日曜大工にも電動工具の電源として活躍します。
また、テレワークや出張先でのパソコンの利用にも給電機能は便利です。バッテリー残量を気にする必要がありませんし、電気ポットやちょっとした電化製品を車内に持ち込めば、移動するオフィスとしても使用できます。
駐車場やガレージにコンセントがない住宅では、給電機能車をコンセントとして電化製品を使用できます。車を洗車する際に、掃除機のコンセントとして使用したり、スチーム掃除機のコンセントとして使用することも可能。また日曜大工にも電動工具の電源として活躍します。
また、テレワークや出張先でのパソコンの利用にも給電機能は便利です。バッテリー残量を気にする必要がありませんし、電気ポットやちょっとした電化製品を車内に持ち込めば、移動するオフィスとしても使用できます。

給電機能の種類

トヨタの給電機能にはいくつかの種類があり、それぞれで利用できる電力や給電方法に違いがあります。
ここでは、トヨタの3つの給電機能についてご紹介します。
ここでは、トヨタの3つの給電機能についてご紹介します。
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)
車内のアクセサリーコンセントを使い、AC100Vで消費電力の合計が1500W以下の電気製品を使用できるシステムです。このコンセントを用いて車内で電気製品を使うことができます。
また、災害などによる非常時に電力が必要なときは、「非常時給電システム」により、車両の走行機能を停止した状態でも給電機能を使用することも可能です。
また、災害などによる非常時に電力が必要なときは、「非常時給電システム」により、車両の走行機能を停止した状態でも給電機能を使用することも可能です。
AC外部給電システム(ヴィークルパワーコネクター)
普通充電インレットに専用変換アダプタ(ヴィークルパワーコネクター)を取り付けると、トランクや窓を閉めたままで外部給電できます。こちらもAC100Vで消費電力の合計が1500W以下の電気製品を使用可能です。
バッテリーのみで給電する【EV給電モード】と、バッテリーのみで給電し、バッテリー残量が減るとエンジンがかかり給電を継続する【HV給電モード】からモード選択ができます。
バッテリーのみで給電する【EV給電モード】と、バッテリーのみで給電し、バッテリー残量が減るとエンジンがかかり給電を継続する【HV給電モード】からモード選択ができます。
DC外部給電システム
車両の外部給電アウトレット、もしくは急速充電インレットに外部給電器(別売)を接続すると、車両から外部へ最大DC(直流)6,000~9,000Wの電力を供給することができます。
別売りの外部給電器はV2H(Vehicle to Home:クルマから家へ)、V2L(Vehicle to Load:クルマから電気製品へ)の2タイプがあり、V2Hは建物の既存配線につなぎクルマと建物が双方向に送電できる「据置型」、V2Lでは持ち運びができ、クルマから電気製品へ単方向に給電する「可搬型」の外部給電器となります。
別売りの外部給電器はV2H(Vehicle to Home:クルマから家へ)、V2L(Vehicle to Load:クルマから電気製品へ)の2タイプがあり、V2Hは建物の既存配線につなぎクルマと建物が双方向に送電できる「据置型」、V2Lでは持ち運びができ、クルマから電気製品へ単方向に給電する「可搬型」の外部給電器となります。

トヨタの給電機能車ラインナップ
最後にトヨタの給電機能設定がある車種のラインナップをご紹介します。
今回の記事でもし車の給電機能に興味がわいたという方、ぜひ次の車選びの参考にしてみてください。
※2023年3月時点の対象車種情報となります
今回の記事でもし車の給電機能に興味がわいたという方、ぜひ次の車選びの参考にしてみてください。
※2023年3月時点の対象車種情報となります
■コンパクト
■ミニバン
■セダン
■ワゴン
■SUV
■小型モビリティ

給電機能設定車に関するご相談はAGHトヨタ札幌へ
給電機能設定車は、災害時はもちろんレジャーや日常生活にも幅広く活躍してくれます。車の購入を検討されていて、給電機能設定車にご興味のある方は、ぜひお気軽にAGHトヨタ札幌へお問い合わせください。詳しい機能の説明から、用途に応じた車種のアドバイスまで、丁寧に対応させていただきます。
札幌市内35店舗の他、函館、石狩、江別、北広島、恵庭、千歳、また空知、後志、日高地方でおクルマを検討の方は、ぜひお近くのAGHトヨタ札幌の店舗またはホームページへお越しください。展示車・試乗車の確認からご予約までホームページからご利用いただけます。
最新の新型車からトヨタ認定中古車、車検などのメンテナンス、お支払プランのご相談までおクルマの事ならAGHトヨタ札幌へ!
札幌市内35店舗の他、函館、石狩、江別、北広島、恵庭、千歳、また空知、後志、日高地方でおクルマを検討の方は、ぜひお近くのAGHトヨタ札幌の店舗またはホームページへお越しください。展示車・試乗車の確認からご予約までホームページからご利用いただけます。
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■消費電力の合計が1500W以下の電気製品をご使用ください。ただし、電気製品によっては消費電力の合計が1500W以下の場合でも正常に作動しない場合があります。
■電気製品の消費電力と起動電力をご確認ください。起動時に、消費電力の1.1~8倍の起動電力を必要とする電気製品があります。消費電力の合計が1500W以下であっても、起動電力により合計が1500Wを超えることで給電が停止することがあります。(※消費電力一覧をご覧ください。)
■アース線のある電気製品を使用するときは、アース線をアース端子に接続してください。
■使用する電気製品の取扱書の注意事項に従ってご使用ください。一般の電気製品の多くは自動車内や屋外での使用は想定されていないため、次のような問題が発生する可能性があります。
●特に外気温が低いときや高いときでは、故障や作動不良になる可能性
●水平設置が必要な電気製品は、正常に作動しない可能性
●走行中の振動や、炎天下での駐車時の熱などにより、電気製品が故障する可能性
■電源プラグや、電気製品が故障しているときは使用しないでください。
■防水仕様の電気製品を除き、雨や水のかかる場所、湿気の多い場所では使用しないでください。
■水没や浸水した、またそのおそれのある電気製品は使用しないでください。
■車両の状態によっては、一時的に給電機能が停止することがあります。
■複数の電気製品に給電する場合、電気製品によっては正常に作動しない可能性があります。
その場合は、単独で電気製品を使用してください。
■次のような電気製品は、消費電力の合計が1500W以下でも正常に作動しないおそれがあります。
●起動時の電力が大きい電気製品
●取扱説明書などに記載されている消費電力よりも大きな供給電力を必要とする電気製品
●精密なデータ処理をする計測機器
●きわめて安定した電力供給を必要とする電気製品
●タイマー設定する機器など、コンセントの出力が連続して必要な電気製品
■工場出荷時の電源周波数は車両によって異なります。車両の取扱説明書を確認し、電気製品の使用可能な周波数と車両の電源周波数が異なる場合は、販売店にご相談ください。
<非常時の電源としてご使用される場合>
■駆動用電池の残量減少により、自動的にガソリンエンジンが作動する場合があります。車庫内など換気が悪い場所や囲まれた場所(雪が積もった場所)などでは、酸素欠乏や排気ガスの充満、滞留を防ぐため、給排気を可能とする関連装置などを適切に設置して、使用してください。設置できない場合は使用しないでください。
■地面が固く平らな場所でご使用ください。
■一部の自治体では駐車または停車中にエンジンを始動させると、条例に触れる可能性がありますのでご注意ください。
■電気製品の消費電力と起動電力をご確認ください。起動時に、消費電力の1.1~8倍の起動電力を必要とする電気製品があります。消費電力の合計が1500W以下であっても、起動電力により合計が1500Wを超えることで給電が停止することがあります。(※消費電力一覧をご覧ください。)
■アース線のある電気製品を使用するときは、アース線をアース端子に接続してください。
■使用する電気製品の取扱書の注意事項に従ってご使用ください。一般の電気製品の多くは自動車内や屋外での使用は想定されていないため、次のような問題が発生する可能性があります。
●特に外気温が低いときや高いときでは、故障や作動不良になる可能性
●水平設置が必要な電気製品は、正常に作動しない可能性
●走行中の振動や、炎天下での駐車時の熱などにより、電気製品が故障する可能性
■電源プラグや、電気製品が故障しているときは使用しないでください。
■防水仕様の電気製品を除き、雨や水のかかる場所、湿気の多い場所では使用しないでください。
■水没や浸水した、またそのおそれのある電気製品は使用しないでください。
■車両の状態によっては、一時的に給電機能が停止することがあります。
■複数の電気製品に給電する場合、電気製品によっては正常に作動しない可能性があります。
その場合は、単独で電気製品を使用してください。
■次のような電気製品は、消費電力の合計が1500W以下でも正常に作動しないおそれがあります。
●起動時の電力が大きい電気製品
●取扱説明書などに記載されている消費電力よりも大きな供給電力を必要とする電気製品
●精密なデータ処理をする計測機器
●きわめて安定した電力供給を必要とする電気製品
●タイマー設定する機器など、コンセントの出力が連続して必要な電気製品
■工場出荷時の電源周波数は車両によって異なります。車両の取扱説明書を確認し、電気製品の使用可能な周波数と車両の電源周波数が異なる場合は、販売店にご相談ください。
<非常時の電源としてご使用される場合>
■駆動用電池の残量減少により、自動的にガソリンエンジンが作動する場合があります。車庫内など換気が悪い場所や囲まれた場所(雪が積もった場所)などでは、酸素欠乏や排気ガスの充満、滞留を防ぐため、給排気を可能とする関連装置などを適切に設置して、使用してください。設置できない場合は使用しないでください。
■地面が固く平らな場所でご使用ください。
■一部の自治体では駐車または停車中にエンジンを始動させると、条例に触れる可能性がありますのでご注意ください。